「でも、とりあえず、お仕置きだな」

の痣にタオルを当てたまま、スザクは口元に笑みを浮かべて告げた。その言葉に、涙の浮かんだ真ん丸い瞳が不思議そうに彼を見上げた。の頬を押さえていただけのスザクの左手はいつの間にか、それを離さないというかのように、力が込められる。の瞳が恐怖の色に、染まっていく。

「…枢木卿、」

「嘘をつくっていうのは、上官に対して、失礼だと思わない?」

翡翠が暗い色を灯す。そのままいつもなら押し倒されるも、しかしスザクは静かにをベッドの中央にやって自分は端に座った。ぎしりというスプグがの恐怖心を煽る。

「そうだな、それじゃあ今日は自分でやってみて、全部脱いで、ね」

まるで悪びれる様子もなくスザクはそう告げた。今日は押し倒さないし、ましてや両手を縛り付けてみたりなんてこともしない。一人でやってみろ、とスザクは言うのだ。は一瞬言葉を理解できずに目を丸くするも、すぐに顔を真っ赤にして視線を落とす。ほら早く、スザクが少し声音を低くして催促すればはくしゃりと表情をゆがめた。

「早く」

もたもたとするに、鋭く言い放てばついに涙が目じりに浮かんだ。ふるふる震える白い手が、まず着ていたモスグリーンの軍服にかけられた。焦らす様に一枚一枚、シーツに散らばっていく衣服。無論、は戸惑っているだけでスザクを焦らすような意図はない。白いワイシャツがシーツに落ちると、同じような真っ白な上半身が見えた。白い肌には幾つかの痣があって先ほどの女性達の足やら手やらが振り下ろされたのだろう。下着を取ろうとするの瞳がスザクを見る。

「それも取って」

がまた泣きそうに表情を歪める。ぱちん、とホックが外れた下着はあっけなくの膝の上に落ちた。見えたのは、淡い桃色の突起。スザクがくすりと笑むと、が強く唇を噛み締めたのが見える。それから今度はズボンを脱ぎ始めた。見えていく白いすらりとした足は、男を誘うには十分過ぎる綺麗で妖艶なものだ。いつもは長いズボンで見えない分、官能な雰囲気が漂う。

「…パンツも脱いで、全部って言っただろ」

漸く下着に指が掛かる。するすると白い足を滑る下着に、ついにの瞳から涙が零れ落ちた。無論、スザクが行為を中断させるようなことは口にしない。結局一糸縫わぬ格好となったは恥部を隠すように、その場に正座した。が、それすらスザクは許さない。

「じゃ、こっちに向けて足開いて、」

「っ、」

ぱたぱたと、涙がシーツに落ちる音が反響する。スザクは表情ひとつ変えないでの行動を待つのみだ。嗚咽を押し殺す吐息が聞こえたあと、ゆっくりゆっくりはスザクに向けて足を開いた。

「うん、そしたら一人でやって」

「…っ、や、やり方、わからない、です…っ、」

「は?自分で考えなよ」

冷たく言い放たれたこの言葉の主が、先ほど自分に優しくタオルを当ててくれていた人物だとはには思えなかった。とにかくやり方がわからないだが、たどたどしく指をそこに這わせる。びくり、と白い肢体が自分の指に驚いて跳ねた。

「ん…」

無論、分泌液すら出ないそこは乾ききっている。指を挿入するにはきつすぎる状態であった。困惑したが助けを求めるようにスザクを見る。

「くる、…っ、枢木卿…」

「…仕方ないな、」

どうしようもない、といった状態のにスザクはその両膝に手をかけて彼女の恥部に顔を近づけた。そのままべろり、と花弁ごと舐め上げそのまま舌で器用に突起を探し当てる。上で聞こえるの悲鳴は無論無視して、それを強く吸い上げた。

「ひあああっ、」

いきなり与えられた強すぎる刺激にの悲鳴が響く。突起の下でひくひくと引きつる膣口に尖らせた舌を挿入した。ぬめつく内壁をぺろぺろと舐めれば漸く愛液が漏れ出した。

「ふあっ、や、」

「もう大丈夫だろ」

ぺろりと口端を舐めてスザクが顔を上げる。そこには先ほどにはなかった欲に濡れた真っ赤な顔のがいた。はぽろぽろと涙を零して指をそこにやった。くちゅり、派手な音を立てて膣内に埋め込まれた細いが短いの指。やり方もわからずとにかくぐちゅぐちゅと中をかき回すだけのだが、そのうち不意に自身のいいところを突いてしまったらしく高い嬌声が上がる。

「ひあっ、」

人間は、快感に弱い生き物だ。快感を求めて人は生きるに等しい。も同様だった。動揺しながらも、自らの快感を追い求め、指の動きは早くなる一方である。止められない、スザクのその冷たい翡翠が射抜くように自分に向けられてても止められなかった。快感におぼれていく自分が浅ましくて、は泣いた。今まで男達に身体をこじ開けられてもただの一度も快感なんて感じなかった。痛くて苦しくて。だけど、やはり自分はこんなにも浅ましくて、は快感の中で、死にたくなった。

「もういいから、イく前にいれて」

チャックから膨張したそれを取り出しスザクはしかしそのまま体制を変えることもなく、の行動を待つ。はあ、と大きく艶めいたため息をついたは何度か肩で息を繰り返しながら静かにシーツに膝を立てた。

「はぁ、…し、失礼します、」

そう断って震える白い手がスザクの肩に置かれる。目の前にある快感に溺れたの表情を見るのは非常に気持ちよかった。は一度スザクの其れを自分の膣内に導く前に、至近距離にある彼の顔を見た。丸い翡翠、はなぜか、そのあと泣きそうに表情を歪めた。